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映画レビュー『バクマン。』

バクマン。』(日本、2015)

評価★★★★★


「バクマン。」予告 - YouTube

おもしろいね!

それに尽きるよ。

 

映画『バクマン。』は、原作のストーリーをなぞりつつも、オリジナリティのある展開になってる。

当然、20巻もある原作を、2時間の枠に収めるのは困難なので、

バクマン。 コミック 全20巻完結セット (ジャンプコミックス)

バクマン。 コミック 全20巻完結セット (ジャンプコミックス)

 

映画の前半部分は、若干、展開が早いように感じた(違和感は特になかったけれど)。

さっきも書いたとおり、原作との違いは多々ある。

ヒロインの亜豆が、映画版では不思議ちゃんとしての色合いを濃くされている。

物語、というかサイコーの心理の変化において、キーパーソンになってくるんだけど、その内面性はまったく描かれていない(あえて描かないようにしてる)。

だからこそ、「おれの恋人はまんがや」という川口たろうの言葉(もともとは藤子先生の言葉らしいけれど)や、クリスマスや正月を捨ててまで漫画に打ち込むサイコーとシュージンの姿が、とてもかっこよく映る。

恋愛要素を少しでも強くしていたら、あそこまで潔い漫画の製作シーンは作れなかっただろうと思うし、『友情』、『勝利』、『努力』のテーマにも若干のズレが発生していただろう。

 

演出も良い。

プロジェクション・マッピングがクールにキマっている。

さらに、サカナクションの音楽も素敵だ。

4つ打ちのエレクトロニカなビートが、耳に心地いい。

主題歌の『新宝島』も、僕は基本的に、サカナクションはそこまで好きじゃないんだけど、映画の終わり、この曲がインサートされるところがすっごいかっこよかったので、この曲は、好きです。


サカナクション/新宝島 - YouTube

 

スタッフロールの演出も実に趣向を凝らされている(みんな言っていることだけど)。

漫画好きなら、「おぉ!」と思わずうなってしまうことだろう。

この監督の映画は他に観たことがないんだけど、ミュージック・ビデオのような、音楽と映像がばっちりハマるような、そういう演出の仕方、めちゃくちゃセンスあるように感じる。

映画終わったあとの、『BAKUMAN』って文字がデデーンと出てくるところ、よかったなぁ。

 

それにしても作中作読んでみたいな。

『CROW』とかめっちゃおもしろそうだよね。

あれ描いたの誰なんだろう?

というかそれ以前に、『バクマン。』の原作すごく読み返したくなってきたな。

全部売っちゃったんだよね。

 

漫画の映画だけど、『何かをがんばる』ってことを、すごくしたくなる映画だった。

そんなこと思ってAmazon見てたら、こんなものがあった。

マンガ画材 バクマン。 スタートセット

マンガ画材 バクマン。 スタートセット

 

……僕は、絵の才能がないので(小学生の頃は 描いていた)、そしてもうイイ年なので、今更漫画なんて始めないけれど、あと10歳若かったら、きっと『バクマン。』観て漫画描いてただろうなぁ。

そういうことを思わせてくれる映画なんです。

movies.yahoo.co.jp