私的アルバムランキング2015@夕暮航路
★★★第10位★★★
"東京1/3650"
絶対に入れたかったこのアルバム。
個人的にファンなんです。ただそれだけなんです。
ハイクオリティなポップソング集。ジョルメディア(南條愛乃さんのラジオ)を聴いてる方なら、「おぉ、この曲は……」となるはず。
何がぐっときてキュンとくるかと言えば、南條さんの歌詞。
東京に出て、デビューして10年(3650日)の日々を、支えてくれたファンの方々に最大限の感謝を持って、純粋な言葉で表現してくれている。
うれしいなぁ。南條さんのファンでよかったなぁ……と思いました。
これからもファンを続けていくぜ……!
そのうちこのブログでも南條さんへの想いを書きたいぜ……!
南條愛乃/ 東京 1/3650(初回限定盤CD+Blu-ray×3)
- アーティスト: 南條愛乃
- 出版社/メーカー: NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
- 発売日: 2015/07/22
- メディア: CD
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★★★第9位★★★
"Obscure Ride"
正直、好みではない。
けれど、かっこいいと思う。
なぜか2015年って、日本じゃやたらとシティポップやAORっぽいのが流行って(去年からその兆候はあったけれど)、ceroはその代表格みたいなバンドだと思う。
でも、ceroの場合、ただのポップスってわけじゃなく、ヒップホップなビートやブラックミュージックのノリをほのかに、だけど高密度にミックスしていて、ものすごくセンスを感じる。
前作もたしか聴いていたはずだけど、そのときは「ふーん」としか思わなかった。でも、このアルバムの、冷たい質感や都会の寂寥感みたいなの、かなり気に入った。
好みじゃないけれど……。
★★★第8位★★★
"Fading Frontier"
Deerhunter
もうこれぞアメリカのオルタナティブロック! ってのを体現してるバンドだよなぁ……。
ブレない。
そして、毎回順当に進化していっている。
今作は、今までのDeerhunterの中でも、とびきり(そこまでじゃないか)明るく、ドリーミーな作品に仕上がっている。
とはいえサイケデリック感はそのまま、というかむしろ強調されている。
新作が出ても、Deerhunterは安心して聴けますなぁ。
★★★第7位★★★
"Keep on scummin'"
No.305
大阪を中心に活躍するポンバシスカムの帝王、No.305さん。
新しいアルバムが、いつの間にか出ていた。
どの曲もだいたい一分くらい。チープさが逆にかわいい打ち込みに、思いつきのようなフレーズが連呼される。
バカバカしさやナンセンスさは、僕が今まで聴いてきたミュージシャンの中でもトップクラスで、だけどそれだけで終わらないのがNo.305さんのすごいところ。
頭をからっぽにしないと生まれないようなフレーズに、「おぉ……」と哲学めいた部分を見出したり、綺麗に韻が踏まれていたりと、計算しているのかしていないのか、実に奥が深い。
僕が好きなのは、 "変身少女"。かっこいいです。
★★★第6位★★★
"Viet Cong"
Viet Cong
去年もランキングに入れていた気がするViet Cong。
「あーはいはいこういう音の処理今流行ってるよねーBeach FossilsとかDIIVとかー」って思うんだけど、いや、かっこいいものはやっぱかっこいい……!
あんまり知らないんだけど、カナダのバンドっぽい。ものすごく優秀なレビューがAmazonにありました。
そう、暗いんだけど、メロディは正(生)がベースにあるんだよな。
サイケデリックなんだけど、そこまでトリップ感が強いものじゃなく、聴きやすい。
これからの活動が気になるバンドだなー。
★★★第5位★★★
"童謡(わざうた)"
山本精一さんの新しいアルバムは、「精一さんどうしたんだ……!?」と心配になるくらいにポップでした。
一曲目の"ゆうれい"から、美メロの連発。
最近の弾き語りのライブで何度か聴いたことのある曲もあったり。
本人も自覚しているように、何歳になっても歌はあまりうまくない(声はいいのに)。
けれど、精一さんの魅力って、本当に美しすぎる音の組み立て方だよなぁ……。
意味がなさそうで意味があって、分かりそうで分かりにくい、理解できそうで理解できない歌の数々。
一番好きなのは、"ゆうれい"で、何度も聴いたなー。
★★★第4位★★★
"Wonder Future"
かっこいいよなー、このアルバム。
このアルバムで、アジカンは自らの新しい路線を方向付けたと思う。
とにかく8ビートの基本的なロックンロール!
日本のバンドは、というか最近の邦楽は、やたらと転調し、リズムも変わり、音も変わり、後期のビートルズとかQueenみたいに、曲自体が一気に変わっちゃったりと、短い時間の中で、聴いている人を飽きさせないためにいろんな趣向を盛り込んでいるのだけど……。
その流れに真っ向から反抗するように、延々8ビート!
そしてどこか厨ニチックで漫画チックだったゴッチの歌詞も、嫌に現実味を帯びて、皮肉っぽくて、だけどそこがいい。
ジャケットも真っ白で、そこにどんな色が塗られていくのか、これからも楽しみです。
★★★第3位★★★
"Art Angels"
Grimes
別の記事でレビューしたから書くことないけど……。
かっこよかった。
★★★第2位★★★
"Currents"
Tame Impala
もう2015年は、期待していたGrimes、Tame Impala、Sufjan Stevensが、それぞれ期待以上のアルバムを作ってきて、それだけでお腹いっぱいって感じなんです。
いやぁ、このアルバムもめっちゃくちゃ聴いたなー。
Tame Impala、出てきたときは、60年代を思わせる音作りに現代的なビートを取り入れた、2010年以降そこらへんで見られるバンド(Templesとか)のトップランカーみたいな感じだなぁ……って思ってた。
事実、前作まではそうだったんだけど……このアルバムから、もう異次元に行っちゃったね。
他のバンドを引き離すっていうか、もうテイムさんだけ超越したね、なんかバンドサウンドってものの存在を。
これ以上かっこいいロックを、他の誰かが作れるのかなぁ……。
かっこよくて言葉が出ないっす。
★★★第1位★★★
"Carrie & Lowell"
別の記事でレビューしたので、書くことないです……けど!
なんて美しい歌の数々なんだろう……って思います。
ここまで気に入ったアルバムは、人生史上でも数えるほど。
悲しみを帯びた切ない歌声に、力強さを極力押し殺したサウンド。
弱々しい、だけど頼もしくて、僕の心の灯になって、新しい宝物にもなった。
2015年、このアルバムに出会えたことを感謝します。